利産 太郎

コック見習いから料理長へ

高校卒業後バイク店の店員兼整備工として就職するも、仕事中の不注意で怪我をしてしまい退職。

怪我の静養後ブラブラしている時にふと目に入ったのがとあるフランス料理店の「コック見習い募集」の張り紙。

そのままフラフラと店内に入り、その場で採用が決まったのですがそれが大阪のフレンチの名店「ラ・オンドレ」だと知ったのはだいぶん後のことです。

オーナーシェフの後藤先生に朝5時から夜1時までシゴかれる日々。

コックって整備工より楽だろうとタカをくくっていた僕は泣きをみました…

でも、変な言い方ですが料理って、機械いじりに似ているんです。

出来上がりをイメージして、細かいとこまできっちり丁寧に仕上げる。

どんどん料理にのめり込んで気づけば12年。

「ラ・オンドレ」の心斎橋店の料理長になっていました。

その頃からお休みをいただいては世界を旅し、いろんな地域の「食」に夢中になりました。

そんな中、後藤オーナーから「心斎橋店閉めようかとおもてんねん」のお話。

西宮本店に移動するか、独立するか…

お客様が幸せな時間を過ごせる場所を作るために独立

僕を育ててくれたフレンチも大好きなのですが、自分のお店をやるなら、お客様に気兼ねなくいつでも来ていただける、美味しいご飯やコーヒーを飲みながら、のんびり、ゆっくり、気持ち良くよく、幸せな時間を過ごしていただける場を作りたい！

オーナーにお話すると応援していただけるとのこと。

自分には不釣り合いな退職金もいただき、西本町に開店したのがこのお店です。

…と、大げさに申しましたが、お気軽にまったりとした自分だけの時間を楽しみにお越しいただければとてもうれしいです。